夏本番モード全開になってきました。
でも、昨年の夏があまりにもの暑さだったので
こんなものではないだろうと、まだまだ余裕を感じています。
何かまだ物足りないな、と思っていたら
夏の風物としては欠かせない蝉の鳴き声がないことです。
「蝉が鳴かない年は地震が来る」
というような怖い話も耳にしましたが、
たぶん梅雨が明けるのが早かったからではないかと思っています。
そろそろ聞こえてくることでしょう。
7回目を迎えた料理教室。
マクロ歴17年で、弱い身体が強くなったという
元気はつらつの藤井美千代先生です。
「暑いですね、元気ですか?
氷水を飲んでいましたら、やはり調子を崩しました。
冷たいもののがぶ飲みはだめです。
一旦口にためてから飲みましょう。
暑いのは当たり前なので、
元気に夏を乗り切るために正しい生活をします。
いろんな健康法がありますが、
その人の身体に合うか合わないか。
自分の体質を知り、自分にとってどうなのかを判断します。
鵜呑みにして聞いた通りにするのは危険。
ずっと続けることで違う方向に行くことになることもあります。
そういう意味でちょうど“良い加減”が大切ですね。
暑い季節で汗をかきます。塩分を適切に摂りましょう」
と冒頭にワンポイントアドバイスがありました。
今日のメニューは
和風スパゲティきのこソース
キャベツと豆乳のスープ
雑穀コロッケ
切り干し大根のアチャラ漬け
グリーンゼリーの5品です。
冷やして食べるグリーンゼリーから取りかかりました。
あらかじめ水に浸しておいた
寒天(フレーク寒天を使いました)を鍋に入れて煮て溶かします。
ゼリーの緑の色はパセリをみじん切りし、
すり鉢ですって、濡らした布巾で絞りました。
溶けた寒天にパセリの絞り汁と
りんごジュースを加えて型に流して冷やしました。
切り干し大根のアチャラ漬けのアチャラは、
スチャラカとかアチャーッという言葉を連想する
なんとなくふざけたような感じで、
真面目な正食料理にはめずらしいネーミングだと思っていたら、
「ポルトガル語で、酢をきかせた料理のことです」
と藤井先生に教えられ、納得。
家の近所に「タベルナ・アキオ」という
イタリア料理のレストランがあって、
店主に「変な名前ですね」と聞いたら
「タベルナはギリシャ語で食堂のことなんです」
という話を思い出しました。
水に浸して戻した切り干し大根に、
千切りにした人参、昆布、極細切りの生姜、薄く切ったレモン、
輪切りの唐辛子などを加え、二杯酢で和えました。
雑穀コロッケは、一晩水に浸した大豆を煮て、
すり鉢ですりつぶしました。
雑穀(麦、きび、あわ)を炊きます。
そして玉ねぎのみじん切りを炒めて、
山芋、人参、蓮根をすりおろしました。
これらをすべてボールに入れて
耳たぶの固さにして成型し、揚げました。
キャベツと豆乳のスープは、
玉ねぎとじゃが芋を粗いみじん切りにして炒めて煮ました。
それを冷ましてからミキサーにかけ、
鍋に入れて、角切りしたキャベツと、
一口大の切った厚揚げ、豆乳を入れて煮ます。
最後になった和風スパゲティきのこソースは、
玉ねぎ、人参、しめじ茸、干し椎茸を切って蒸し煮をしました。
それにだし汁を入れて煮てから
塩、醤油、胡椒で味を調え葛粉でとろみをつけました。
国産の小麦粉で作られたスパゲティは、ぼくが担当。
責任重大です。
アルデンテを意識して少し固めで湯を切りました。
ここまではよかったのですが、
藤井先生に、ゆがいた後に油をまぶすのではなく、
ゆがいているお湯の中に油を入れる方法を聞いていたのに、
すっかり忘れていました。その旨を申告すると、
「くっつかないうちにお皿に取り分けてください」。
湯気が上がるパスタに葛粉でとろみをつけたつもりが、
少なかったのか思ったよりとろりとしないソースをかけました。
これはスープスパですね。
5品ということと、使う野菜の種類が多かったからなのか
テーブルの人数が4人だったのが原因なのか、
ちょっと忙しく落ち着かないドタバタ感のある実習でした。
出来上がった料理をきれいに並べ終わると、
またまた同じテーブルで学ぶ同士のおじさんが一言。
「この料理やったら2500円はとれるな。
これにワインでもつけたら、あんた・・・」。 おじさんが将来開く予定をしている
食堂のシミュレーションが頭に浮かんでいる様子。
アチャラ漬けを一口食べたとなりに座る女性が
「あ、おいしい! これ今晩作ろ。簡単やし。 ビールにも合いそう、うふふ」と言いました。
食べてみると確かにパリパリした食感とさっぱり感、
唐辛子のスパイスも効いて初めて味わう感覚でした。
そういえばこの料理は火を使っていませんでした。
切り干し大根が火を入れずに食べられるという意外性に驚きました。
クリームコロッケ風のとろり感がおいしかった雑穀コロッケ。
あっさりしてまろやかな甘みのキャベツと豆乳のスープ。
味はいいのだけど、
やはりもう少しとろみが欲しかった和風スパゲティ。
パセリの緑が美しいグリーンゼリーのデザートでフィニッシュ。
ナチュラルスィーツのやさしい甘みがとってもいいです。
今日のメニューは玄米をゆっくり噛むのではなく、
主食がスパゲティだったので、
どうしても食べるスピードが速くなってしまいました。
最近、玄米を100回噛むのが楽しくておいしくて癖になっています。