ブログ「マクロなポケット」Blog

Terryの中級日記8

少し間があきましたが・・・ Terryさんの中級日記もついに8回目です! 昨年秋の初級コースからスタートした このブログ。 改めて初めから読み返すと色々な変化があって おもしろいですよ *************************

1ヶ月の夏休みでした。

 IMG_5939.JPG

その間に正食協会では夏期集中料理教室があって

初級、中級、上級コースまで連続15 日間

ぶっ通しで受講された方たちの

その情熱とエネルギー、タフさは尊敬に値しました。

その中で、同じ釜の飯を食べているうちに

親しくなった個性的な男性3人が

ムードメーカーとなって場のテンションは上がり

まるで昔、健康学園と呼んでいたキャンプのような印象を受けました。

 

8月ですが季節は、もう秋。

蝉の鳴き声が次第に小さくなっていき、

夜は虫の声が涼しげに聞こえてきます。

印象としては暑さもさほどではなく、

短く感じられて、少し物足りなかったのですが、

節電の夏にはちょうどよかったと思いました。

今年は海も山も川もプールも花火も行けませんでしたが、

唯一夏らしい体験として、「五山送り火」を観に行ってきました。

京都は長く住んだ街なので、懐かしい想い出がいっぱいです。

住むと“京都のぶぶ漬け”的な居心地の悪さも

時にはありますが、時々、ツーリストの立場で訪れるのは

なかなかいいものです。

 

さて、中級コースも終盤、8回目を迎えました。

担当は金子多重美先生です。

メニューは、かぼちゃ粥、焼きコーフ、葛きりサラダ、きんぴらです。

「長いお休みでしたから、今日はスイッチを入れてください。

夏の疲れが出てくる頃なので

身体にやさしいお粥をいただきましょう。

夏向きにさらっとした仕上げにしたいので、

玄米の量を少し減らしました」

圧力鍋に玄米と水、塩ひとつまみ加えて、

3cm角に切ったかぼちゃを入れ、火にかけました。

普通の玄米を炊くのと違って、

火を止めてから圧力が抜けるまで自然放置です。

IMG_6315.JPG 

 

聞きなれない料理の焼きコーフは、

小麦粉から取り出した小麦たんぱく

(グルテン粉と言って市販されています)を、

小麦粉と塩と共にボールに入れて、

 IMG_6311.JPG

菜箸で素早く混ぜます。

IMG_6313.JPG 

もちもちとした粘り気のある状態になったら、

蒸し器に入れて、強火で約1時間半蒸します。

3倍くらいに膨らんでコーフの出来上がりです。

 

金子先生によると、このグルテン粉に

餅粉を混ぜると生麩ができるとのことです。

蒸し上がったコーフを切って、

 IMG_6317.JPG

醤油、水、生姜おろしが入ったバットに漬け込みます。

 IMG_6319.JPG

そして、フライパンでこんがり焼きました。

いわゆる植物性のお肉ですね。

マクロビアンやベジタリアンの方に愛用者が多く、

味付けされた商品として缶詰や瓶詰めにされた

グルテンミート&バーガー、セイタン

などの商品名で販売されています。

 

葛切りサラダは、本葛粉だけで作られた

市販の葛切りを1時間以上水に浸し、

510分茹でて火を止め、2030分蒸らしました。

きゅうりは細切りにして少し塩をまぶします。

人参も細切りにして蒸し煮します。

梅酢と浅煎りのごま油で作ったドレッシングで和えました。

 

「今日のメニューで一番大切なのは、きんぴらです。

食養料理ですから、常備菜として、毎食少しいただきましょう。

食物繊維の多いごぼうが、胃腸のお掃除をしてくれます」

人参、蓮根は先に切っておいて

ごぼうはアクがまわらないうちに、

すぐに蒸し煮することがポイントでした。

アク臭さが抜けて甘い香りに変わったら、

蓮根、人参を入れて炒め、水を入れて

IMG_6314.JPG 

柔らかくなったら醤油を入れ、

水気がなくなるまで蓋をして弱火で煮ました。

 IMG_6320.JPG

 

コーフの蒸し上がるまでの時間と、

きんぴらの出来上がりを待つ時間があり

切る食材もなくなり何となく手持ち無沙汰になったと感じた時

「中級も後半までくると、だいぶ余裕ができてくるなー」

と同じテーブルのおじさんが言ったので

「そうじゃないでしょう」と笑いました。

 

ようやく出来上がりました。

IMG_6322.JPG 

かぼちゃ粥がやさしく喉を通ります。

かぼちゃの甘みと塩味がなんとも言えません。

そして食養料理の定番、きんぴらを一箸。

深みのある味わいでいかにも身体に良さそうです。

さっぱりした葛切りサラダを一口食べてから、

手作りのコーフを焼き上げた焼きコーフをいただきました。

市販の商品より、弾力があってワイルドな食感です。

一見普通の粉がこのような食べものに変身するのが不思議でした。

にんにくを使うとさらにお肉っぽくなるそうです。

調味によっていろんな味になるし、

パン粉をつけて揚げ、カツのようにしてもおいしそうです。

 

将来マクロの食堂をやってみたいという同士のおじさんに

「今日の料理だったら、おいくらで出しますか?」と聞くと

「うーん、1500円やね」ということでした。

おじさんは、自然農もやっておられ、

近いうちに一緒に現地に行く予定です。

  • 2011年09月02日 15時08分更新
  • ブログカテゴリー: