各地に大きな被害をもたらした台風12号が去って、
急に気温が下がりました。
タオルケット1枚で寝ていたら、
明け方に思わず「寒い」という言葉が声を出さずに出て
開けていた窓を閉めました。
“暑い”から“寒い”へ
こんなにも劇的に季節は変わるものなんですね。
♪浴衣の君は すすきのかんざし
熱燗徳利の首つまんで もう一杯いかがなんて・・・とか、
♪今はもう秋 誰もいない海
知らん顔して人がゆきすぎても・・・
というような歌がBGMに聞こえてきそうです。
夏好きなぼくとしては、さびしい限りですが
これから深まっていく秋を観察して
じっくり楽しもうと思っています。
中級の9回目です。
前回同様担当は金子多重美先生。
「台風一過、いかがでしたか?
空気が入れ替わってさわやかな秋が来たな、と感じました。
ニラの花が咲いていました。
周りを見る余裕を持ってください」
と、コップに入れたニラの白い花を手に話されました。
たぶん先生は花が好きなんだなと思いました。
さて、本日のメニューは、
・カレーピラフ
・かぼちゃスープ
・キャベツコロッケ
・そばサラダ
・パンプキンパイ・・・の5品です。
先生のデモを見ていると、なかなか手ごわそう。
それが伝わったのか
「前回はゆったりしていましたが、今回は少し忙しいかも」
とおっしゃいました。
時間がかかるカレーピラフと
パンプキンパイから取りかかりました。
カレーピラフに使う玄米は授業の前に
フライパンでキツネ色に炒っていました。
圧力鍋に、みじん切りにしたニンニク、
土生姜を入れて炒め、
玉ねぎ、人参、椎茸、レーズン、
カレー粉をまぶしたグルテンミート
(小麦から取り出したグルテンを味付けしたもの)
を加え、炒った玄米ときび、水、塩を入れて炊きました。
ピラフというから炒めるものを想像していましたが
それは炒飯や焼き飯のことで
本来ピラフは炒めた米を炊く料理のことで、
トルコの一般的な料理だそうです。
パンプキンパイの生地は、小麦粉にごま油を混ぜて
熱湯に入れていたレーズンの戻し汁を加え、
粉を切るような感覚でさくっさくっと混ぜました。
先生が何度も「こねないでください」と言われていました。
それを固めて濡れた布巾で包んで30分ほど寝かせてから、
二等分にして、パイ皿に合わせて伸ばしてから、
まずは1枚だけオーブンに入れました。
パイの中に入れる具は、煮てつぶしたかぼちゃに
熱湯に浸したレーズンを刻んで入れたものです。
それを焼きあがったパイの上に載せて、
もう1枚の生地を伸ばしてかぶせて
もう一度オーブンに入れます。
パイ皿に合わせて切り取った余分の生地を
型抜きしてパイの上に飾りとして貼り付けました。
さらに残った生地は、スティック状にして焼いてもらいました。
かぼちゃスープは、初級のメニューにもありましたが
今回はおもてなしバージョンとして、
皮をとって中身だけで作ります。
皮はもちろん捨てずにパンプキンパイに使いました。
みじん切りにした玉ねぎをよく炒めて
粗く切ったかぼちゃを加えて炒め、
しっかり蒸し煮しました。
小麦粉を入れてなじませて
だし汁を入れて野菜が柔らかくなるまで火にかけ、
出来上がったら冷ましてからミキサーにかけました。
それを鍋に移して塩、胡椒で味付けし、
最後に豆乳を入れます。
お皿に入れてからパセリをちらしました。
どんな料理だろうと思っていたキャベツコロッケは、
刻んだキャベツ、みじん切りにした
生椎茸の中にパウダーになった
山芋と小麦粉を加えて
成型して、パン粉をまぶして
油で揚げました。
最後にそばサラダです。
千切りにした大根を水に入れてパリッとさせます。
ドレッシングは、ごま油、酢、
練り胡麻、醤油を混ぜ合わせました。
乾麺のそばを半分に折って茹でて、
水で洗ってぬめりをとってから
大根、かいわれ菜と和えて、ドレッシングをかけました。
器に盛ってから粗く刻んだナッツをふりかけます。
今回は、いつも同じテーブルで学ぶ同士のおじさんが
人数の都合で他のテーブルに移動したため、
3人の美しい女性に囲まれ、
どうも勝手が違ってやりにくく
「どうしたんですか、口数少ないじゃないですか」
「元気がないわよ」
「お兄さんがいないと調子出ないのね」
とか言われつつ、結構気が抜けない忙しい実習となりました。
ようやく試食の時間です。
パイだけがまだ焼けていなかったので、
4品の料理がテーブルに並びました。
まずは、かぼちゃスープから。
中身だけなのできれいな黄色です。
一口すすると皆が声を揃えて
「おいしい」「まろやか」と言いました。
仕上げに入れた豆乳でなめらかになったようです。
「これならレストランでも出せる」と思いました。
カレーピラフは、結構どっしりしていて
噛んでいるとおいしくて癖になりそうです。
ピラフの意味を知ったからですが、
ピラフを食べたのは生まれて初めての体験となります。
そばサラダはさっぱりした味と食感でカレーピラフに合いました。
不思議な料理、キャベツコロッケは
「食べているとしばらくして山芋が顔を出してくる」
と隣の女性がぽつりと言い、
さらに「お好み焼きをコロッケにしたみたいな」には、
思わず笑ってしまいました。
なんともうまい表現です。
今日はおじさんがいないので、
いつもの料理の値段が聞けないとあきらめていたら、
離れたテーブルから「今日のは3000円やね」
というのが聞こえたのですっきりしました。
お腹が一杯になったので
お持ち帰りにしたパンプキンパイは、
結局家に持って帰るのを忘れ、翌日の朝食となりました。 *************************** 秋からのセミナーや料理教室も 魅力的なものが沢山あります。 興味のある方はぜひご参加お待ちしております! 各種セミナー http://macrobiotic.gr.jp/seminar/top/ 公開料理教室 https://www.macrobiotic.gr.jp/school/koukai/ 1日体験教室 https://www.macrobiotic.gr.jp/school/top/index.html#05