引き続き、集中料理教室、上級クラス最終日の模様を お伝えします。 担当は、午前午後と島田弘子先生です。 本当にあっという間に最終日となりました。
第9回のメニューは、 彩り豆ご飯、蕪蒸し、車麩とれんこんの梅風味、 煮なます、そして鯉こくの5品です。
鯉こくは、全員でひとつの大鍋分をつくります。 朝、スタッフが黒門市場に鯉を迎えにいきました。
大きなビニール袋の中に水と空気が入っています。 早く来た皆さんから、手分けして10kg
のごぼうをささがきしていってもらいます。
ささがきし終わったごぼうは、大きな圧力鍋2つに分けて、蒸し煮を開始します。
蒸し煮をしている間、島田先生が鯉こくについてのお話をされ、 鯉が登場しました。 流しに出して、鯉をさっと洗います。
鯉は袋から出されて飛び跳ねましたが、 島田先生が声をかけながら静かに持つと、 一瞬でおとなしくなりました・・・。
「気がのぼった状態で扱うと、鯉もそれを察知します」 だから気を静め、いのちをいただくということに ふかい感謝の気持ちで向かい合うことが大切、と お鍋のふたがしまった後、お話いただきました。 鯉を気絶させて苦玉だけを取り除きます。 そして蒸し煮がおわったごぼうの鍋の中に入れ、 さらしに包んだ番茶の茶殻とお水を入れて、 圧をかけて炊いていきます。
炊き上がったら蒸らして蒸気を抜き、 みんなでふたを開けました。(右の白いのは、茶殻が入ったさらし)
鯉の身をほぐし、水で柔らかくした八丁味噌を、 お汁でさらにゆるめて鍋に入れます。
そしてまた火にかけて仕上げます。 皆さん、五臓六腑に沁みてゆく「いのち」を実感されながら いただかれたようです。 (後編へ続く・・・)
- 2012年09月28日 11時57分更新
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