ブログ「マクロなポケット」Blog

11/17公開料理「薬草・野草の会」

  今回は先週土曜におこなわれた公開料理教室 「秋の実りで心と身体を養う 薬草・野草の会」の 模様をお伝えします。 前日準備の模様は、17日のブログでお伝えしておりますが、 さて、いったいどんなお料理になったのでしょうか?? 担当は、徳島県人の龍頭佳世先生。 今回の薬草・野草も徳島から直送いただきました。 1117野草龍頭2.JPG 皆さん、「葉っぱビジネス」というのをご存知ですか? 和食の飾り(よく授業の試食写真にも南天などをお料理に 飾ったりしていますよね)として、里山の木の葉や、 今回のような野草を扱い出して、その地域の高齢者の方々が ビジネスを通して元気になっていったという実話です。 今度映画にもなったそうですよ さて、話を教室に戻し、 今回つくるお料理の説明をしていく龍頭先生。 1117野草龍頭1.JPG メニューは、 柿の種入り手打ちうどん&薬草つけだれ、 薬草白和え、 むかごとおかあちゃんの揚げ団子、 決明子の箸休め、薬草おむすび、葛の花エキスゼリー と盛りだくさん。 1117野草食材.JPG さらに、野草のかきあげ、むかごの素揚げ、 桑の葉茶、サネカズラの実の試食、焼きみかんの試食、 なんかもありました 1117野草量.JPG たくさんの、野草たち… はこべ、ベニバナボロギク、タンポポ、オオバコ、カキドウシ… こんなに一度に食べられる機会は、大阪ではめったにないですよね。 1117野草むかご.JPG ちなみにむかごの「おかあちゃん」とは、山芋のことです 1117さねかずら実.JPG こちらが、サネカズラの実。赤く熟した実を、 そのままいただきました。 中には小さな種が3粒ほど入っています。 (実は特徴的な味はないのですが、種を噛むと苦いです1117野草みかん入刀.JPG 焼きみかんの試食で、集まる受講生の皆さん。 ケーキ入刀ならぬ「みかん入刀」に、興味津々です。 1117野草焼きみかん.JPG 表面は真っ黒ですが、中はちゃんとみかん色をしています。 1117みかん皿.JPG 炭火または、ガスコンロで皮が真っ黒になるまで 短時間で焼くそうです。 風邪のひき始め、のどの痛みによいそうですよ~。 (もちろん、皮ごといただきます! 乾燥したみかんの皮は「陳皮」という漢方薬にも なってますよね) 1117野草小松.JPG ちなみに、小松英子先生も受講生として参加されていました お料理が完成です 1117野草試食.JPG 何がどのお料理に使われたかというと、 手打ちうどん:柿の種の粉末 薬草つけだれ:はこべ、ベニバナボロギク 薬草白和え:ベニバナボロギク 箸休め:決明子 薬草おむすび:はこべ かき揚げ:たんぽぽ、オオバコ、カキドウシ 葛の花エキスゼリー:葛の花シロップ ということでした。 ベニバナボロギクはちょっとかわいそうな名前ながら、 少しルッコラに似ている風味で生でもいただけます でも残念ながら今はほとんど見向きもされていないそうです。 葛の花のエキスは、ほわっとお花の香りがして きれいなピンク色は花の色そのままです。 甜菜糖と葛粉を使ったのでちょっと濁ったそうですが、 グラニュー糖とゼラチンを使ったばあいは、とても透明感が出るのだとか。 昔の人の知恵や発見に感嘆しつつ、 今は里山や森林が手入れされずに荒廃し、 貴重な山の幸ももちろん、保水能力も危機に瀕している という話をふと思い出しました。 14日にあった研究会で郷土料理を担当された尾道の 藤原先生は料理紹介の中で、 「昔はとてもマツタケが大量に山で採れていて、 惜しげもなくいろんな料理に使われていたのですが、 今はあまり採れなくなってしまったそうです」と おっしゃっていました。 自然の恵みも、健全な自然があってこそ、だなあと 思いました。 ご参加いただいた皆さん、ご担当いただいた龍頭先生、 どうもありがとうございました
  • 2012年11月21日 18時59分更新
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