「藤本敏夫 没後10年を語る~“土と平和の祭典”の前夜に~」 に参加させていただきました。 実行委員長は㈱大地を守る会代表の藤田和芳さん。 会場は、皇居のとなりにある日比谷公園内のレストラン松本楼で、 雨が静かに降っていました。
藤本敏夫さんは、今から30年ほど前に、 何度も「むすび」誌(旧誌名「コンパ21」)に 登場していただいています。 その頃、先輩に誘われて藤本さんの友人たちと 博多で鍋を囲んで楽しく過ごした時間が忘れられません。
司会の山川建夫さんは、元フジテレビのアナウンサーで、 10年ほど前に房総の田んぼでお会いしました。 挨拶すると「おーっ」と驚いてくれました。 山川さんが千葉の鴨川のお寿司屋で食事していた時、 藤本さんが(次女で歌手の)高校生くらいのYaeさんと 嬉しそうに入ってきた時のエピソードがほのぼのと語られました。 藤本さんのにっこりする素敵な笑顔が目に浮かびました。 主催者を代表して、藤田さんの開会の挨拶がありました。
記念講演は、明治大学野生の科学研究所所長、思想家、 人類学者の中沢新一さん。 テーマは「今こそ農業の時代~藤本敏夫から託された未来~」。 中沢さんは今年、知人にもらった『鳥の仏教』という本を 読んだご縁だけでしたが、協会スタッフにはファンが多く 『大阪アースダイバー』という本を持ってきて 「サインをもらってきてください」と頼まれましたが、 荷物が多いので丁重にお断りしました。
続いてのトークセッションは 「『青年帰農』から始まった10年若者たちの新しい生き方」で、 進行は藤本さんの妻、加藤登紀子さんでした。 加藤さんともずいぶん昔、先輩に連れられて、 京都のロシア料理店キエフでお会いして、ご一緒したことがあります。 ウオッカをストレートであおる先輩たちに圧倒されました。 第1部が終了して、第2部は、立食パーティ。 テレビでよくお見かけするジャーナリスト高野孟さんの 乾杯の発声で始まりました。 藤本敏夫さんを偲びながら、賑やかな時間となりました。 「松本楼は、カレーが有名なんですよ」と隣の人に教えられ、 早速食べました。あまり辛くないマイルドな味でした。
今年の「むすび」6月号の巻頭言を書いていただいた、 水野葉子さんとお会いしました。 オーガニックの検査員の仕事で、今日参加されている方の 農場もきっと回られているはずです。 木次乳業の創業者、佐藤忠吉さんともお会いできました。 92歳の高齢で、矍鑠としたお姿に尊敬の念を抱きました。 最後に、皆で「知床旅情」を合唱してお開きとなりました。
この「藤本敏夫没後10年を語る」は、 「むすび」誌で紹介いたします。 (Terry)