昨年、マクロビオティック基礎講座シリーズ、 入門編、基礎編、応用編をしていただいた、 西下圭一先生の新しいシリーズ 「元気力を引き出す自然医術」がスタートしました。
第1回目は、「生活習慣病について」。 メカニズム、現代医学的な見解、東洋医学的な考え方を 取り入れながら、食養生や自分でできるお手当てについての お話です。
ふだんモノトーン系の服装が多い先生は今回、 鮮やかな色のフリース地のセーターを着て来られ、 「今日は、節分です。赤鬼になってきました」と 挨拶されました。
「明日2月4日は、立春ですね」と、ホワイトボードに なだらかな曲線を描いて、季節の巡りを、マクロビオティック で言う陰陽で解説されました。 ちょうど陰のボトムにあたる冬至を折り返し、 陽のトップである夏至に向かっている、今の位置を改めて 意識できました。もうすぐ春ですね。
以前は、成人病と呼んでいた生活習慣病、 名前の通り毎日の良くない生活習慣の積み重ねによって、 引き起こされる病気です。ということは、 その悪しき生活習慣を改めると、もとの状態に戻るのが理屈ですが、 なかなかそうはいかないところが、人間の弱いところかもしれませんね。
WHO(世界保健機関)の、Health(健康)についての 定義の説明がありました。
「健康とは、たんに病気や疾患でないとか弱っていないということ ではなく、肉体的にも精神的にもそして社会的にも、すべてが幸福で 満たされた状態であること」
「さらに1998年には、この定義を見直して、 dynamic(動的)という言葉が加わったことで、 健康とは静的に固定した状態ではなく、健康と病が別々のものでなく 連続したものであるという意味になります。また、spiritual(霊的・精神的) でもあるということで、人間の尊厳や生活の質そのものを考えるために 本質的なものを見つめるようになったと言えるでしょう」
考えさせられると同時に、なるほどと納得させられました。
受講者の感想です。
「健康や病というのは、そこに留まっていることではなく、 治癒していく過程の動的な連続性のなかにいるので、 微妙なさじ加減が必要というお話に、医療に携わる先生の お気持ちがにじみ出ていたように思います」
「病気の発生原因として、心の問題を取り上げて くださったことが有難かったです。これまでに私の 参加してきた講座など、どうしても食のことだけに偏っていて、 自分もそうなりかけていたことを気づかせていただきました」
「難しい内容ではとの不安を持ちながら参加しましたが、 とても分かりやすく、ときには笑いも交えてお話してくださったので、 次回からも続けて参加しようと思いました」 新しいシリーズを終えた、西下先生の感想です。 「参加してくださった人たちのレベルの高さに、 素直に感動しました。 たんに知識とかそういうものではなくて、 純粋に良い気が溢れていたように感じました。 こういう場を共有できることが本当に有難く幸せなこと ですので、ぜひとも次回からも一人でも多くの方々と 場の共有ができたら嬉しいですね。 次回の『アレルギー』については、時節柄、花粉症を取り上げ、 あとはアトピーについてもできるだけ分かりやすくお話させて いただこうと思っています」 (Terry) ********************************
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Macropocket(正食協会事務局)
JAPAN MACROBIOTIC ASSOCIATION
https://www.macrobiotic.gr.jp/
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