「むすび」誌で、連載「映画は万華鏡」を 執筆していただいている須藤正親先生にお会いして来ました。
長野県松本市北深志に、夭折した画家の娘さんの 私設美術館が昨年9月にオープンしたのです。
その康花美術館は、雪化粧したアルプスを背景に映える 松本城を通り抜け、しばらく歩いたところにありました。
幼い頃に、ネフローゼ症候群を発症した康花さんは、 入退院を繰り返しながら、絵を描き続けました。 その後、本格的に絵画の道に進まれて、 それまでの油彩に加え、多摩美術大学在学中は版画制作を専攻して、 表現の世界を広げました。
国際的な評価も高まって将来を嘱望される一方で、 晩年の2年間は病床での生活を余儀なくされ、 日本・フランス現代美術世界展で入賞を果たし、 2009年5月、30歳で帰らぬ人となりました。
美術館の2階建てのスペースに、多くの遺作から選ばれた、 約50点が展示されていました。
晩年を過ごした麻績村の風景を描いた水彩画や、 心象風景を鉛筆で描いたモノトーンの作品などを、 須藤先生の解説をお聴きしながらゆっくりと観賞しました。
「先日、たった一つの作品だけを、もう一度観に来られた 学生さんがおられました」と須藤先生。
素晴らしく天気が良い日でした。自然光が入る館内の空間は、 とても心地よく静かさもあって、特別な時間を過ごすことができました。
美術館の見学が終わった後、須藤先生に 「近くにマクロビオティックのレストランがあるので行きましょう」と、 お食事を誘われました。
お昼をまわった時刻ですが、きりりと冷えた空気の街を歩きました。
古い商家のような佇まいの建物に誘われて入ると、 中はシックな造りのレストランでした。
黒くてどっしりしたパンに、フルーティなオリーブ油をつけて じっくり味わっていると、最初の料理が運ばれてきました。
大げさに表現すると、畑がそのままお皿にのっかってきた料理・・・。 周りにかけられた黒い食材が(料理の説明をよく聞いていませんでした)、 まるで土のようです。畑(?)に突き刺さるように盛り付けられていた ミニキャロットを、思わず手で引き抜いて口に入れてしまいました。
根と葉を同時に味わう楽しさ。
アボガドのソースと一緒に食べる地野菜がフレッシュで新感覚。 とてもおいしくて、この料理がメインディッシュでもいいなと思ったほどです。
こちらは、湯葉ときのこの一皿。 原木しいたけと海苔の一品もとても風味がよかったです。
最後は、豆乳とりんごのデザートと、本物のコーヒーでフィニッシュ。
軽いランチメニューでしたが、大満足でした。
康花美術館
YASUKA MUSEUAM OF ART
〒390-0872
長野県松本市北深志二丁目1-27
TEL/FAX0263-31-0320
休館日 9月~11月 月・火曜日
12月~2月 月~木曜日
マクロビオティックに基づくナチュレフレンチ
ヒカリヤ ニシ
〒390-0874
長野県松本市大手4-7-14
TEL:0263-38-0186
水曜定休日 (Terry)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Macropocket(正食協会事務局)
JAPAN MACROBIOTIC ASSOCIATION
https://www.macrobiotic.gr.jp/
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++