鍼灸院の院長であり、統合医療専門クリニックで 鍼灸治療と食養相談を担当する西下圭一先生の 自然療法セミナー、 元気力をひきだす自然医術シーズン2「症状別編」が スタートしました。
第1回目のテーマは、「冷え・浮腫みについて」。
今日(6月2日)は、歴史的には「本能寺の変」があった日で、 二十四節期で言うと「小満」にあたる日です。小さな満足・・・。 自然の営みにありがとうと思える感謝の気持ちが、 健康や養生の第一歩だと思います。 麦の穂が育ち、田植えが始まり、そして梅雨の走りの時期です、 と話が始まりました。 小満の話は“足るを知る”という言葉が頭に浮かびました。
なぜ冷えるのか、浮腫むのか。 冷えるとなぜよくないのか。 ヒトは暑くても寒くても36.5℃±の範囲の体温に 設定されている恒温動物であり、 その体温でうまく活動できるシステムになっています。
35℃台の低体温になると、消化酵素の働きが半減し、 基礎代謝力が12〜20%減、免疫力が30〜37%減となります。 日本人の死因のナンバー1のがん細胞が最も好む体温が 35℃台と言われています。
割と軽く考えている人が多い冷えは、 様々な病気を引き起こす要因であることが分かってきます。
各自の冷えのチェックがあり、講義はどんどん深くなっていきました。
●講座を終えた西下先生の感想です。
いつも終了後に、お一人ずつ質問などで並んでくださるのですが、 皆さんそれぞれが良い質問をされたり、体験談をお持ちなので、 せっかくだから一人でも多くのご参加いただいた人たちを 共有できたらと思い、終了後に時間の許す範囲で座談会風に 皆さんからもお話していただきました。
本当にお一人お一人が貴重な体験をお持ちで、 それをお話していただくことで、共に成長していける「場」 という空気が感じられて、みんながより一層仲良くなれて 帰っていただけたのではないかなと、有難かったですね。
●参加者の感想です。
・自分でできるチェックポイントや、とくに注意が必要な場合の話、 そして自分でできるお手当ての話まで聞けたので良かったです。
・陰陽から詳しく解説してくださって、 『冷え・浮腫みというのは、陰性な症状。広く外の環境から 考えてみたら、地球は温暖化、日本列島は地震の活性期ということで 陽性な時期に入っているので、陰性な人が増えるのは当然。 また小さく内の環境として見ると、陰性な体質のなかで、 硬く固まっていくガンという病気になりやすいのも必然』 というお話に納得がいきました。
来月のテーマは「湿疹・かゆみ」について。 春から初夏にかけて出やすい症状のひとつです。
一言で痒みと言っても、本当に治癒するのはとても難しい ケースもあるのですが、根本的な原因から、自分でできることまで、 できるだけ詳しくお伝えさせていただいて、 元気に過ごしていただくのにお役に立てればと思っています。
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Macropocket(正食協会事務局)
JAPAN MACROBIOTIC ASSOCIATION
https://www.macrobiotic.gr.jp/
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