ブログ「マクロなポケット」Blog

山村慎一郎先生の講座が開かれました

  今ほど食べものに無知な時代はないんじゃないか。 5月11日の日曜日、正食協会の理事で食養家の山村慎一郎先生の講座、「山村流・食養診断力アップ法」第2回「陰陽五行の基礎2」が開催されました。 講義に入る前、先生も講演される7月5日の「食育フォーラムPart?」に触れ、食について感じることを話されました。   梅田の地下売り場に行くと、とにかくお菓子売り場ばっかりですね。ハレの日に、おいしいケーキとか、少し食べる分にはかまわないと思うんです。 それで、めしを食おうと思うとイタリアンとか洋食ばかり。なんでイタリアのそば食わないといかんのやと(笑)。おいしい蕎麦屋がない。あるとこれが高いんです。みんな楽に食べられる和食というのが少ないですね。   今ほど食べものに無知な時代はないんじゃないかなと思います。 これを修正していくには、子どもを育てていく時に、料理を教えていかなければいけないと思います。料理というのは、手順が必要なんです。何かをやっている時は、次の準備をしたり、いろんなことを考えながら、最後に出来上がってくる。これが工夫というやつです。これをカットしてしまうと、自分の工夫というのが生きてこないので、つまらないんです。   今の社会は料理をしなくても、コンビニに行けばすむわけです。パック入りの白米も、おかずも一人用のハンバーグとか、いろいろありますし、これからどんどん増えていくでしょう。野菜もカットされていますから、家の中に鍋さえあれば、そのまま食べられるんです。文化というのは、花一輪をテーブルに置くとか、作った人とそれを食べる人ということで成り立っている部分もあります。   効率社会というのを追い求めていくと、一部だけがものすごく金持ちになっていくわけです。そうすると、やさしくおだやかな人たちが役に立たないものになってくる。そうすると、不登校になりますね。引きこもりになります。若くて一番活躍できる人たちが、力をロスするわけです。   引きこもりの家は、食事をドアのところに置きます。生きていることが楽しくない若者が増えていく。そして国がどんどん荒れ果てていく。その基本は食だと思いますね。大事なことは、自分を養うことです、養生とは、生きていくことを養うことなんです。   皆さんには、学んだことを周りにどんどん伝えていっていただきたいですね。その時に、あまり自分を主張しすぎないところだけ気をつける。人と人はフィフティフィフティですから、相手が肉を食い、卵を食っていても拒否しない。肉を食べる人には、もう少し野菜食べてもいいんじゃないとか、甘いものを食べている人には、こういう甘さもあるよと伝える。相手を拒否すると嫌がられますからね。   マクロの人は、分かってもらいたいと思うから、口数が多いんです。相手がうんうんと頷くと、図に乗って「肉を食べているからそうなるのよ」と言ってしまうんです。相手も認めた上で、食の話をしてください。 (Terry)
  • 2014年05月22日 14時00分更新
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