ブログ「マクロなポケット」Blog

山の神仏 吉野・熊野・高野

5月23日金曜日。大阪市立美術館で開催されていた特別展「紀伊山地の霊場と参詣道 世界遺産登録10周年記念 山の神仏 吉野・熊野・高野」に行ってきました。“吉野・大峯、熊野三山、高野山の三霊場を中心として篤い信仰をあつめる「神と仏」のすがた約150件を一堂に展観します”とパンフレットに書いてありました。 入場券を今春、正食クッキングスクール師範科を卒業された、巽伯龍さんからいただいたのです。巽さんは昨年の4月に岡田校長や講師の方たちと吉野の桜を見に行った折に、昼の休憩と見学をさせていただいた、櫻本坊というお寺の住職夫人です。確か「うちの本尊も展示されています」とおっしゃっていました。   地下鉄「動物園前」から、新世界のジャンジャン横町を抜けて、天王寺公園の中に美術館はありました。会場に入ると快晴でまばゆいほどの世界から一転して、薄暗い空間。たくさんの仏像などが間接照明で浮かび上がり、瞬時に古代へとタイムスリップしました。   櫻本坊さんから提供された展示物は、10品近くあり、ご本尊「役行者倚坐像」とも出会えました。そういえば、昨年、吉野で見たような・・・。メモしていると「インクが飛ぶといけないので」と、係員が鉛筆を持って来られました。展示物に細心の注意が払われています。展示されていた中で、8世紀のものが一番古いものでした。     光のある方向に向かい、別世界から現実に戻りました。天王寺公園を少し歩いてみました。池がきらきらと輝いていました。名前はよく聞いていた茶臼山(ちゃうすやま)に登りました。鳥の鳴き声と風が葉を揺らす音だけが聞こえます。ここが、近くにハルカスも見える大都会大阪の真ん中とは思えない静けさがなんとも不思議です。
平日ということもあったと思いますが、誰もいません。静かに散策を楽しむ贅沢をしました。 (Terry)
  • 2014年06月04日 11時36分更新
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