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岡部賢二先生のマクロビオティック手当て法・望診講座開催

4月4日、土曜日。正食協会・理事で食養家の岡部賢二先生の講座が行われました。季節ごとに陥りやすい臓器別の手当て法・望診法を学ぶシリーズで、3回シリーズの第2回は「胃の手当てと望診 玄米を使った手当て~黒いり玄米スープ、玄米クリーム、小豆カボチャ」です。   胃と膵臓系が弱くなると特に糖尿病というトラブルが増えてきます。マクロビオティックのすごさは糖尿病に関しては、劇的に効く。特に繊維質の多い玄米食や根菜類のような繊維質の多いものをしっかり食べることによって、糖尿病が劇的に改善していくわけです。   糖尿病、胃と膵臓の一番の食薬となる「小豆かぼちゃ」を紹介したいと思います。血液中の血糖値の高くなる、下がりにくくなる病気を糖尿病といいます。血糖値を管理しているのが膵臓です。インシュリンというものを用いて余分の糖をどんどん燃やして脂肪に変換していく。そのインシュリンというホルモンの分泌が悪くなって、体内のブドウ糖をうまく代謝できないトラブルを糖尿病と呼んでいるわけです。   日本では糖尿病の予備軍を入れると2200万人いると言われ生活習慣病の最たるものです。放っておくと内出血が起きて失明するとか、足の先から壊死を起こすトラブルとか、感染症を含めて様々な合併症が怖いです。 脳梗塞、心筋梗塞、しまいには認知症なども起こしやすくなる。様々な病気に波及するのが糖尿病であるわけなんです。   インシュリンというタンパク質でできているホルモンの原料は何かというとタンパク質の合成に欠かせないのが亜鉛というミネラルです。亜鉛をしっかり摂ることでインシュリンの分泌、痛んだ膵臓の修復ができやすくなります。 亜鉛を一番多く含む食べ物は、海の牡蛎です。たった二つ食べるだけで一日に必要な16mgが摂取できます。まさに画期的な食べ物です・・・・(笑)   ただし牡蛎は、アミノ酸とかクエン酸と一緒に摂らないと亜鉛の吸収がうまくいかないですね。だから酢牡蠣とかレモン汁を搾って食べるとか、ないしはどて焼きのように味噌と合わせた食べ方をすると非常に吸収力が良くなると言われています。   ただ今は海の汚染の問題があるので、我々は牡蛎そのものよりも違ったものから摂ったほうがいいのかなと。一つは海藻ですね。海藻は亜鉛の宝庫ですよ。牡蛎とか魚だと生物濃縮といって毒素の濃縮度が何千倍レベルで上がってきます。放射能についてみると、水が1とするとプランクトンレベルで2000倍濃縮となります。小魚になると15000倍濃縮となります。それを食べる水鳥となると10万倍濃縮、その水鳥の卵となると100万倍濃縮となります。 そういう意味で濃縮度の低い海藻を食べるほうがいいのかなと思うわけです。   海藻と並んで亜鉛の量が多いのが、小豆なんです。小豆というのは、亜鉛が多いだけでなく、ビタミンCが多いんです。ただ小豆のビタミンCというのは前駆体といって、プロビタミンCといいます。胃の中でプロビタミンC2個出会うとビタミンCに変わっていくという、非常に優れたもので、火にかけても分解しにくいんです。   果物は酸素に触れた瞬間にビタミンCが失われていく。お茶は70℃を越えた熱湯に入れた瞬間に消えていく。ところがプロビタミンCというのは、ビタミンの周りをデンプンがガードしているので、煮たりしても破壊されず100%胃の中で合成できる優れものなのです。   次回は、6月6日(土)、「心臓系の手当てと望診~ごま塩、葛梅醤番茶、還元塩を使った手当て~」です。是非ご参加ください。
  • 2015年04月07日 17時49分更新
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