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マクロビオティック手当て法・望診講座が開催されました

8月8日土曜日。正食協会の理事、岡部賢二先生のマクロビオティック手当法・望診講座の1回「炎症や腫瘍、体の毒出しに~里芋・豆腐を使った手当て、体質の望診~」が開催されました。   今日は立秋ですから、暦の上では秋に入ります。肺・大腸系という経絡が疲れてきて呼吸器系のトラブルや皮膚のトラブルが増えやすい時期になり、これから約3カ月、不調が続く季節になります。今日、実践する手当てを知っていただくと、薬やお医者さんに頼らずに自分でトラブルを治すことができたり、予防することができたりします。   おばあちゃんの知恵として、マクロビオティックの中で受け継がれてきた手当て法をいくつか紹介してみたいと思います。 夏の炎天下、太陽の光を受けると日焼けというトラブルに陥ったりすることもあります。陽に当たってシミが気になるという方もいらっしゃるかもしれません。そんな時、今からやる青菜の手当てを知っておくとすごく重宝します。   今日は三種類の冷やす湿布を紹介させていただきますけど、湿布には体を温める温湿布と、体を冷やすタイプの冷湿布の二つあります。こんにゃく湿布とか生姜湿布、大根干葉の腰湯などは温湿布に入ります。特に慢性疾患、がんとか糖尿とかメタボ、リウマチ、膠原病とかずっと長く続く慢性疾患というトラブルはたいがい体が冷えているケースが多いので、冷えを解消し血液の流れをよくし、固まったところをほぐしていくという意味では温湿布が非常にいいのです。慢性疾患といって固まって冷えていくような長期にわたるトラブルというのは主に温湿布を使って治していくのがいいわけです。   急性疾患、例えば骨折とかねんざとか炎症とか急性のものは熱を持つんですね。そういう時に熱を冷やしてあげる冷湿布が必要になるんです。 特に風邪の時に出る熱も急性な症状ですので、発熱した時には冷やす手当てが必要です。その時に冷やし方には二通りあって、物理的な冷やし方。物理的というのは例えば氷枕とか、氷嚢水枕とか、濡れタオルとかを使って物理的に熱を取るというのが一般的解熱法として流行っています。 ところがマクロビオティックの手当てというのは物理的ではなく化学的に熱を取ります。なぜ化学的に冷えるかというと体を冷やす成分が働くんですね。それは何かというとカリウムという成分です。カリウムというものはそれを皮膚に当てただけで化学的にどんどん冷やしてくれる。冷蔵庫で冷やさなくても、カリウムの多い野菜、素材を熱を持っている患部に貼るだけでカリウムというものが化学的に熱を取ってくれる。これがマクロビオティックの冷湿布の意味であるわけです。   カリウムを最も多く持っている植物はなんでしょう。一つは青菜です。青菜はカリウムが多くて冷やします。緩めるとか細胞を溶かすとか、拡散する、広がって行く働きを陰性と言います。俗にいう陰性なものを熱を出しているところに貼ると、熱が化学的に取れる。その代表的な食材の一つが青菜です。風邪の時に熱が出ていますよね。38℃くらいまでの熱だったら、青菜を頭に貼るだけで熱が取れます。   次回は、10月3日土曜日。「呼吸器やアレルギー疾患、リンパ系のトラブルに~大根やレンコン、干し椎茸を使った手当て、肺・大腸系の望診~」です。単発受講もできますので、是非ご参加ください。                                                 山口 徹平              
  • 2015年08月17日 12時14分更新
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