抜けるような青空に紅葉の生える季節になってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
?
10月8日(木)、中国大陸、香港、シンガポールから総勢30名な方が正食クッキングスクールの体験教室を参加しに来てくださいました。
団長を務めている鄭賦(ていふ)様(写真左から4人目)は中国浙江省寧波市出身。昔から仏の道に大きな縁を持っておられ、漢伝仏教、チベット仏教、小乗仏教、大乗仏教など数多くの仏教の教義を学ぶため、各地を遍歴して来られています。中国で漢伝仏教の密宗およびチベット仏教の金剛阿闍梨を得て、2013年に、日本真言宗醍醐寺派第六十四世三宝院流の伝法灌頂を受け、阿闍梨を得られました。現在は一乗顕教仏教センター(シンガポール)の終身名誉会長の称号を贈呈され、中国を中心に世界に約3万人もの弟子の指導を行われています。今回は、「第一回日本智慧の旅」というツアーの一環として、弟子の皆様を連れて来てくださいました。 冒頭に校長先生がかつて永平寺の松原太流老師との対談で、「喜心・老心・大心」の三心を中心に料理の極意、および「正食」とは何かについて語ってくださいました。 与えられた食事に対して、お米を作ってくださった農業の人、運送の人、今こうしてお米を手元に置くことができることに感謝の気持ちを常に持たなければならない、という校長先生のお話の後に、皆様は一緒に両手を合わせて、「感謝」の気持ちを込めて、いただきました~!
当日の料理は、小豆玄米ご飯、ふのり入りの味噌汁、銭麩のフライ&蓮根ボール、切干大根と高野豆腐の煮付け、蕪
と柿の和え物、お漬物(沢庵、かぶら菜、昆布と椎茸の佃煮)の6品です。お漬物はいつもの位置と違うのは、初めて日本に来られた方もいらっしゃるので、ご飯の横に置きましたら、それを先に食べてしまうではないか、と校長先生のご考慮で離れるところに置くようにしました。
お食事中、担当の島田弘子先生は各料理および食材の説明をしましたが、呼吸器官にいい「蓮根」、および排石作用のある「ふのり」にはみんなが強い興味を示していました。
初めて玄米ご飯を食べる方も居られましたので、弘子先生は玄米と白米の違いを説明しました。圧力鍋で炊いた玄米ご飯のもちもち感に、皆様はびっくり!「これ、もち米ですか?」「え-?!玄米?どうすればこんなに美味しく炊けるの?教えて、教えて!」、とはしゃいでいました。
また、今回の見学者の中に、経営者が多いということもあって、弘子先生は「実るほど頭を下げる稲穂かな」という日本の言葉を用いて、今の自分を形成してくれた人々を思い浮かべ、感謝の気持ちを忘れないように、という正食の心を皆様に伝えました。 正食と日本の伝統的食文化、そして仏教の教えや考え方との関係について語っている弘子先生。 ?
『はなちゃんのみそ汁』と塩見直紀様の著書『半農半Xという生き方』、この二冊の本は中国でも出版されていますので、紹介させていただきました。
?
アジアの国々では、いまや健康ブームです。教室が終わったとたん、いろんな質問が飛んできました。
「主人は「石持ち」ですが、ふのりはいつまで食べさせたらいいですか?」
「仏教徒なので、普段は菜食をしていますが、肌の老化が気になって、どうしたらアンチエージングができますか?」
「娘は重度の冷え症なので、何をどう食べたらいいですか?」
「研修の一環として社員を参加させたいですが、海外の人でも受講できますか?…同時通訳をしてくれるの?じゃ、次の集中教室の日程を教えてちょうだい!」
・・・
こうして、海外の人達に正食を伝え、知っていただくことはとても大事なことですね。いつか、海の向こうで正食料理教室を開くことも夢ではないかもしれません(*^_^*) FAN ?