9月11日、日曜日。正食協会の理事で食養家の山村慎一郎先生のセミナー「腸活・菌活でイキイキ生活」の第1回「なぜ腸内細菌が健康を左右するのか?」が開催されました。内臓の働きが良くなると。肌が若々しくなり病気にも強くなります。先生のお話は、いつも本題に入る前のいわゆるマクラの部分がとても面白くためになります。
NHKが腸内フローラ(腸内細菌叢)を番組で取り上げてから、腸の大切さが認識されるようになりましたね。研究者や企業の人たちがヨーグルトやチーズが腸にいいと一生懸命に言うものですから、どうしてもヨーロッパ系の人たちの食べる発酵食品がいいということが常識になるわけです。
実はそんなに役立たないんですよ。おそらく反対のことを言ったらテレビには出られませんね。乳業メーカーのスポンサーがついている番組で「チーズとかヨーグルトは効きませんよ」なんて言ったら、もうテレビの仕事は来ないでしょう。さらにいえば、いろんなところから研究資金とかもらっていますから、本当のことは言わないんですね。
日本のような湿気の多いところは乳質がヨーロッパと全然違います。オランダとかベルギーに娘と行った時に、牛乳を飲んでみたら目からウロコでしたね。「うわっ、うまっ! 」(笑)。
ヨーロッパも昔は肉をあまり食べてなかったんですよ。大事な家畜ですから、毎日肉食うということはあり得ないんです。お祭りと大事なお客様が来た時にみんなで食べるというのが習慣だったんです。しかも全部食べるわけです。一物全体ですね。イタリアに行った時は血のパテがありました。我々はどうしても抵抗があります。そこからナトリウムを摂っているんですね。だから食事で塩分を摂る量がすごく少ないんです。
だんだん豊かになってくると肉が増えてくるんですよね。肉というのは旨み成分を持っているからおいしいんです。肉が多くなると腸内細菌バランスが崩れる。そうすると便秘したりする。牛乳はお腹冷やすんです。下剤として飲んだという。病院でも言います。ちょっと便秘です、というと牛乳飲みなさいと。
日本ほど麹を中心とした発酵文化が進んでいるところはないんですね。世界最長寿の国が、なんで肉食圏の人たちの発酵食品を真似なきゃいけないのかなと。
私たちは日本に住んでいる。桜沢先生がおっしゃったみたいに身土不二。住んでいる土地で発酵させたものは我々に合っているんですよ。わざわざよそからとってくる必要はないんです。
次回は、10月9日(日)。テーマは「イキイキ健康生活には『育菌と菌活』が決め手!」です。単発の受講もできますので、是非ご参加ください。お待ちしています。