6月3日土曜日、正食協会の理事・岡部賢二先生の「陰陽五行による季節の養生と手当て・望診法」の第二回目が開催されました。今回のテーマは、「夏の養生法と望診法(心・小腸系)~梅を使った手当法~」です。
岡部先生が先週、鹿児島の霧島国際ホテルで初心者でも簡単に始められる「プチ断食セミナー」を二泊三日指導してきた興味深い報告もありました。
講座の前半は夏を管理している心・小腸系が弱るとどのような症状が出てくるのかという自己診断、セルフチェックの方法について。後半は、心・小腸系をケアする手当てとして、梅醤番茶、梅酢ドリンク、梅肉葛の作り方と使用方法について実践がおこなわれました。
「暑い日が続きますが、暑さに弱いのが心・小腸系の経絡です。夏を管理している経絡ですけど、6月、7月、8月くらいに何かしら調子が悪いなという人は心・小腸系がつかれているケースが多いと考えてみてください」
「心・小腸系の大事な役目というのは、循環器系と呼んでいまして、血液と熱の循環という大事な役割をしています。エネルギーの原則・法則というのは、流れるということがとても大事です。流れが滞ると劣化・酸化・トラブル、病気を起こしていく」
「気・血・水という3つの流れが滞りなく循環しているという状態が元気、活気、免疫力の高い状態ととらえてください。免疫力という言葉がありますけど、免疫力のことを抵抗力という人もいますが、私は免疫力こそ循環力だと思っています。血液の循環力=免疫力ととらえています」
「暑くなると心臓は体内にこもった熱を放散・発散する役割が夏場の大事な役割です。お風呂に入ると心臓はドキドキしませんか。心臓の収縮力を高めて血液の流れをよくして熱を放散するわけです。外気温が高くなると心臓の負担が増えるんですね。血液が循環するほどラジエター効果で熱を放散する力がありますので、その時に心臓の疲れをとるような食べものが非常に大事になるわけです」。
次回は、8月5日(土)。「陰陽五行の知恵に学ぶ・土用の養生法と望診法」(胃・脾臓系)~玄米を使った手当法~」です。迷信と言われていた手当て法を科学的な見地から説明していきます。単発受講もできますので、是非ご参加ください。お待ちしています。