【むすび編集部が行く!】
大阪・十三にあるシアター系映画館・第七藝術劇場で、「カレーライスを一から作る」というドキュメント映画を観て来ました。
グレートジャーニーで有名な探検家の関野吉晴さんが、教え子である武蔵野美術大のゼミ生に、「食べものを一からつくってみないか」と提案して、学生たちがカレーライスに挑戦します。
野口のタネで在来種の種を買い、有機栽培で野菜や稲を育て始めます。学生たちは畑に指導を受けにいくわけですが、そのときに持参したお昼が、学生はコンビニで買ったおにぎりや菓子パンで、一方、関野さんはフェアトレードの有機バナナ、という対照的なシーンが笑えました。
チキンも、最初はダチョウのヒナ3匹を育てようとしたものの死んでしまい、烏骨鶏とホロホロチョウを飼って、最後は絞めて料理します。
単位のとれないゼミで、映画は2年目の取り組みをドキュメントしているわけですが、最初に200人いた学生は、最後には20人余りにまで減ったそうです。
野菜や米も、種を植えたらそれで終わり、あとは収穫するだけ、と思っている若者も多いようです。
食べものと向き合うようになった学生は「スーパーで売っているきれいな野菜がおかしいと思うようになった」と話していました。
第一次産業に就く卒業生が多くなったということで、「人生を変える関野ゼミ」といわれているそうです。
カレーライスづくりは今年も続いていて、今年でもう4年目。そのうち和食づくりに挑戦するかも、ということで、味噌づくりなども大豆を育てるところからかかるのでしょうね。「そのときはぜひ取材させて下さい」とお願いしました。
関野さんと前田亜紀監督による上映後のトークショー、サイン会のあと、特別にお二人に取材させてもらいました。
詳しい映画の内容や取材の話は、「むすび」11月号に掲載したいと思います。
七藝での上映は9月15日まで。各地でも上映されますので、ホームページなどでご確認下さい。
以前に紹介した「人生フルーツ」も、七藝でリバイバル上映中です。
「カレーライスを一から作る」
http://www.ichikaracurry.com/