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研修科受講生と指導員・講師対象の合同講義開催

93日、正食クッキングスクールの研修科受講生と指導員・講師を対象にした合同講義を開催しました。

午前の部は、「むすび」誌で好評連載中の「田んぼソムリエになって日本を味わう!」を執筆していただいている、生きもの認証推進協会代表理事の林鷹央さん。東京からギターとパソコンを抱えて大阪入りしました。

生きもの認証推進協会とは、生物多様性と里山文化・環境を守り、食の安全や環境、品質に配慮した農業、地域の取り組みを促進し、生産者と消費者を生物多様性の共有で繋ぎ、新たな農業、企業活動の評価として社会に働きかけている団体です。

 

 

「地球が誕生したのが46億年前、生命が誕生したのが38億年前、生物の種類が一気に増えたのが、それから30億年以上経ったカンブリア爆発と呼ばれる5億年前、長い時間をかけていろんな生命が生まれ、絶滅もあって現在があるということで、どんな生きものと我々は過ごしてきたのかという目線を持つと新たなものが見えてくると思います」と話し、レジュメに歌詞が載った林さんが作詞・作曲した「腸内フローラ」の歌をみんなで歌いました。

 

♪お腹の中の多様性 善玉 悪玉 日和見菌 菌の世界のバランス

君の生き方で変わっていくよ

腸内フローラ(フローラ) 腸内フローラ(フローラ)♪(以下省略)

(フローラ)の部分を全員でコーラスしました。

 

「ばっちりです! 女性ばかりなので高い声がきれいに出ました。正食協会合唱団ができます」と林さんが絶賛すると、会場に笑いが起こりました。

 

 

このあと、「生きもの目線の健康哲学」、「生きもの目線の環境哲学~生物多様性」、「健康と食を考える」、「農を思う」、「持続可能な食生活とライフスタイル」について250枚のスライドを使用した熱い講演が行われました。

 

 

休憩をはさんだ午後の部は、話題の書『欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』の著者、内科医で医学博士の奥田昌子先生。「むすび」誌9月号特集に登場していただきました。テーマは「日本人の弱点をおぎなう和食の知恵」。

 

 

「弱点というのは体質の弱いところという意味です。体質は生まれつき決まっていて、一生変わらないイメージがあるかもしれません。だけど一方で体質が変わったということも言いますよね。例えば玄米を食べたら風邪を引かなくなったというのも一つの例です。どうしてこんなことが起きるのかと言いますと、体質というのは二つの部分が重なり合ってできているからです。

一つは遺伝によって決まっていて、一生変わらない部分。もう一つは生活習慣とか環境によって変化する部分です。この二つがただくっついているだけではなくて、お互いに深く影響を及ぼしあって体質というものが作られているわけなんです」

優しい語り口で、平易な言葉を選ばれて話される奥田昌子先生。最後の質疑応答にも、とても丁寧に答えておられる姿が印象に残りました。

 

 

「日本人の体質、ここがすごい」ところは、

 

1 動脈硬化になりにくい

2 腸内環境がきれい

3 主食に合った胃腸を持つ

4 骨が強い

 

「日本人の弱点」

男性はおなかに脂肪がつきやすい

アルコールに弱い

3 牛乳をうまく消化できない

 

昔の日本人が生活習慣病にならなったわけ

1 脂肪の摂取が少なかった

2 よく歩いて有酸素運動を十分に行っていた

3 「悪い物質」の作用を打ち消す食材を多く食べていた(玄米、大豆、海藻、  

  魚)

 

  • 2017年09月07日 11時26分更新
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