暑くなるとまた熱中症の問題が出てくると思いますが、熱中症と関わる、管理している臓器が心臓と小腸です。
心・小腸系という呼び方をいたします。
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夏場、気候が非常に暑い時、心臓や小腸の疲れが出やすくなります。
暦上、夏という時期は、今年の場合5月6日の立夏から、7月19日までの約72日間を夏と呼ぶわけです。
20日からは土用という周期に18日間入ります。
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心・小腸系の働きは何かというと、循環という働きをしています。
血液の循環と熱の循環というのを管理しています。
血液の流れ、熱の流れ、これを管理しているのが、心臓と小腸の働きと覚えてください。
熱いお風呂に入りますと、血の流れはよくなりますね。顔や皮膚は赤くなって紅潮します。血の流れが非常によくなるから。
特に熱いお風呂に入ると、体はそれを冷却しようとして、血液の速度を上げるわけですね。
血液の循環というのは、一つの冷却機能、ラジエター効果と言います。
周りの気温が暑くなると、血液の流れを速くして、体を冷やそうとする。ラジエター機能が働くんです。
その一つが血液の流れをよくすること。
熱いお風呂に入ると、血液の流れがどんどんよくなるということは、心臓の負担が増えるということです。
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心臓はどうやって収縮するかというと、塩気の塩分でギューッと絞るんですね。
問題は、脱塩が起こると心臓が収縮しづらくなって、バクバク、ドキドキするような動悸とか不整脈とかそういった状況が起こりやすくなります。
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問題はアルコールを飲むと尿がたくさん出て、脱塩が起こりやすいことを知っておいてください。
アルコールを飲んだ後にお風呂に入ると心臓に負担が増えるので、突然死が起こりやすいんですね。
お風呂に入ったまま、水没して水死という突然死の方が増えています。
もし、心臓にトラブルがある人は、アルコールを飲んでからお風呂に入る場合は、必ず塩気のある、ごま塩とか梅醤番茶とか味噌汁とかを摂ってから入るというのが心臓を守ってくれることになるんですね。
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塩というのは、電解質です。神経の流れを整える働きがあります。
血液の中の塩分によって、脳からの指令が時速400kmのスピードで届くわけですから。
血液から脱塩が起こると、神経の流れが滞って、記憶力が落ち、記憶をなくすことが起こるわけですね。
それを知っておけば、アルコールをとる時には、塩気をセットでとっておけばいいわけです。
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外気温がこれから上がってきます。猛暑の傾向が近年出てきています。
外気温の上昇と共に、心臓は血液の流れをよくして体を冷やそうとするわけ。
外気温が高くなればなるほど心臓の負担が増える。それが夏なんですよ。
夏の養生法というのは、この脱塩をいかに防ぐかということが非常に大事なポイントになるわけです。
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