鍼灸師、西下圭一先生の自然療法セミナーの 第2回が開催されました。テーマは、「アレルギーについて」。
花粉症が発症してから、大好きだった春が、 憂鬱な季節になってしまったという人も多いのではないでしょうか。 うきうき弾む気持ちと、陰鬱な気分との落差はとても大きいですね。 そのような季節的な要因もあってか、初めての方も多く参加されました。
「今日は、3月3日。ひな祭りですね。菱餅の色の服を着てきました(笑)。 暦で言うと、雨水(うすい)と言って、雪が雨に変る季節です。 明後日、5日からは啓蟄(けいちつ)。冬ごもりの虫たちが目を覚まし、 巣穴から出て動きだす季節に入ります。今までの動きのなかった静的な 季節から、動的な春の季節に入ります」
西下先生の講義は、よく当たり前のこと、ふだんよく耳にする言葉を 繰り返し丁寧に語られます。ぼんやり聞いていると、聞き逃すこともあります。
自然療法で大きな役割を果たす自然治癒力についても、 「正しい生活習慣が大切です」といわれます。正しい生活習慣というと 当たり前すぎることですが、当たり前のことが大事で、 「当たり前のことを抜きに、特別なものに頼ってはいけない」ということを 言いたいと話されました。
確かに、「当たり前のことを実行していますか」、と問われると・・・いかがでしょう?
「大事なのは治すのではなく、治るということだと思います。 アレルギーとはなんぞや。自然環境に適応できなくなってしまった結果、 という言い方が一つできます。現代医学的解釈、東洋医学的解釈、 食養生・マクロビオティック的な原因と対策を、いくつかの実例を 交えながら話させていただきます」
盛りだくさんのお話が、2時間ノンストップで続きました。
参加者の感想です。 「体の上と下、内と外のバランスを取るということが季節と関連する というお話に、すごくシンプルなようだけど奥が深いことを知りました。 旬のものをいただくという当たり前のことにも、きちんと意味があるのですね」 「ご自身の息子さんの写真も披露なさっての体験談にはとても 説得力がありました。正しい知識を知っておくということが、 家族の健康を守るための備えになるということを学べて、 参加して良かったと思います」
西下先生の感想です。 「今回はアレルギーがテーマということで、日々の治療現場での経験も もちろんですが、それ以上に、自分の息子が小児科医に安易に『アトピー性皮膚炎』 と診断されそうになり、意義を唱えて、「アレルギーではない」との診断をもらうまでの 体験を話させてもらいました。 安易な診断を安易に受け入れてしまうことが原因で、その先の人生でクスリから 離れられなくなる人が減ってくれるのに参考になれれば嬉しいですね。 今日も前回と同様に意識の高い人たちばかりに参加していただいて、 場の一体感のようなものが生まれてくる感覚があり、とても有難かったです」
西下先生は、大阪・南森町にある代替医療専門の病院、 「みうらクリニック」でも、鍼治療の外来と食養相談をされています。 その「みうらクリニック」が、間もなく発売される「むすび」誌4月号特集で 紹介されますので、是非ご覧になってください。 (Terry) 西下先生の元気力をひきだす自然医術」は、 次回4月7日、テーマは「婦人科系疾患について」です。 1回のみのご参加も可能ですので、
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
Macropocket(正食協会事務局)
JAPAN MACROBIOTIC ASSOCIATION
https://www.macrobiotic.gr.jp/
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++