6月30日に開催されたNPO日本綜合医学会関西大会。
特別講演をされた、泉新学園理事長、松井直輝氏の講演の要約です。
松井先生は正食クッキングスクールの師範科を卒業されています。
演題は「幼稚園の給食革命 一子どもが育つ食事法一」
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「玄米和食との出会い」私は34年間幼児教育の世界にいます。「育てにくい子が増えた」という声が全国の先生方から聞こえてきました。
アレルギーの問題や発達障害といわれる子どもが増えてきたのです。
生活環境の変化が子どもに大きく影響しているとは思いますが、明確な確証はつかめませんでした。
福岡にある高取保育園と出会いました。その園の子どもたちはとても落ち着いていました。
高取保育園は30年以上「玄米和食」に取り組んでいたのです。
当時の園長の西福江先生に勧められ正食協会の門をくぐることになりました。
正食クッキングスクールで初級、中級、上級に進み、師範科も卒業しました。
食の大切さを実感し、これを園で取り入れなければと決意しました。
あれから6年たち、今では3つの園で自園調理を行い、「玄米和食」を子どもたちに提供しています。
「子どもの変化」
子どもたちの変化をお話しします。まず玄米をよく噛みます。5歳児の子どもは一口目だけ100回噛みます。
この噛むことだけでも子どもが元気になると思いませんか。感染症にかかりません。
インフルエンザが流行っても学級閉鎖をすることが少なくなりました。子どもだけでなく先生方もです。
基礎体温が1度向上した先生が多くいます。排便も快調です。何よりも子どもが落ち着いています。
「食は愛情」
正食協会のメニューに沿って進めるのですが、栄養価基準に引っかかります。
特にカルシウムの摂取が困難です。牛乳は使いたくありません。いくら体によくてもおいしくなくては続きません。
さらに、大量調理です。これに対応しないといけません。
教育現場でも食育に取り組んでもらわないといけません。食は愛情です。今一度普段の食事を見直してみませんか。
このイベントの詳細は「むすび」誌9月号に掲載されています。
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