8月18日(日)、山村慎一郎先生の望診法講座の第5回目が開催されました。
望診法の「望」は「見る」という意味です。
顔や身体など表に現れるさまざまな変化や症状を注意深く見ることで、体の中で何が起こっているかを判断するのが望診法です。
その歴史は古く、中国の数千年という長い歴史の中で確立された、理論と臨床経験に基づく伝統医学の一つです。
今回のテーマは「足の小指・踵からのサイン」です。
足の望診の中で体の冷えについて話された一部を紹介させていただきます。
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足の末端が冷えて困るという人が相談に来られました。アキレス腱の内側は腎臓で、外側は膀胱です。
そこが凝っているから血液が流れない。
そこをもみほぐしているうちに血液の流れが良くなりますから、足が温かくなってくるんです。
冷えて足が冷たくて眠れませんということは数日でなくなります。ただ続けないとだめですよ。
そうしながら、なぜ冷えたんだろう、と考えてください。
皆さんも、もしこれから食事指導する時は「メロンとかマンゴーとか極陰と言われていますけど、食べているでしょう?」と聞くと必ず「食べていません」と返ってきます。
相談者はみんな嘘をつきますから(笑)。食べているのに食べていないと言います。
「この間もらった桃を食べたら、桃っておいしいですよね?」と言うと、まんまと引っかかるんですよ。
「私は桃よりメロンが好き」とか言うんです。そうやって本当のことを話してもらって「それが冷えるんですよ」となるわけです。
ストレートに「あなたが砂糖とか食べているから体が冷えているんですよ」と言ってしまうと食事指導は失敗します。
攻められているように感じるんですね。だから「食べていません」となるわけです。
食事指導の中で、食べた食事の写真を撮ってきて見せてもらう時があります。すると冷えるものは外して写真を撮るんですよ。
だれが損するんですか。冷えた本人が損するんじゃないですか。隠したって私は損しません。気持ちは分かります。
※次回に続きます。
10月から山村慎一郎先生の新シリーズ「仕組みが判れば感情はコントロールできる望診法講座」が始まります。詳細は、正食協会ホームページをご覧ください。
https://www.macrobiotic.gr.jp/news/category/seminars/