11月30日(土)、岡部賢二先生のシリーズ5回目のセミナーが開催されました。
今回のテーマ「冬の色彩(黒・紺)で感受性を豊かにする」(お手当…黒色食品を使った腎臓の手当て法)の講義の中から、色に関するお話の一部を紹介させていただきます。
この講座では、色がもたらす作用と五臓を癒す五色の食べ物について、東洋医学の陰陽五行の立場からわかりやすく解説。さらに、五色の食材を使った五臓の手当て法についても体験できます。
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腎・膀胱系のお話しとそれと共鳴する黒色が持つ色彩的な意味、その活用法についてお話しをしてまいりたいと思います。
手当ては、昆布の黒焼きというのをします。
昆布の黒焼きはⅠ時間くらいかかるので、話しの途中で仕込みをして、それが出来るころに黒煎り玄米スープを炊いて、最後に昆布の黒焼きを玄米スープに入れた形で試飲していただこうかなと思っております。
黒という色。
どんな言葉にも陰陽、二つのいい意味、悪い意味が言霊の中にも含まれるわけですけど、黒にもいい意味とよくない意味があります。
黒の持つマイナスのイメージ、ネガティブ・エネルギーとは何かというところからお話ししていきたいと思います。
まず一つは老化の色ですね。お年を召すと黒いシミとか、くすみとかソバカスとか。停滞する色。腐敗。陰気。暗闇。孤独。
オープンマインドではない心を閉じた状態。暗闇に行くと恐怖感を感じませんか。
先が見えない。真っ暗闇。恐怖の色でもあるんですね。
黒というのは腐敗を呼び込むし、流れを停滞させるし、冷やすという働きもあるので、やっていけない昔の日本人の習慣として下着に黒色を身につけてはいけない。
そうすると血液の停滞、循環しにくいし、体は冷えるし、お腹の周りに黒い下着をつけると腸内腐敗が起こりやすくなります。
野菜に五色の布をかけて腐敗実験をしますね。
赤い布とか青い布とか黄色い布とか。何色が一番先に腐ったかというと黒い覆いをかけたトマトが真っ先に腐った。
黒というのは腐敗という状態と共鳴する色のようです。
特にお肉とか古くなると薄黒くなりますよね。あらゆる食べ物というのは腐敗すると最後は黒くなるんですよ。
野菜が古くなると黒い汁を出しませんか。
腐敗すると最終的に黒い色になるというものが多くて、動物性を食べ過ぎていると、皆さんのお腹の中でも黒い状態の腸内腐敗毒素というものが溜まっていく。
そうするとその人は意識の中にも闇を作るというのかな。
人に喜びを与えるということよりも、自分さえよければいいというような状況になったりします。
そういう人のこと何と言いますか。腹黒いと言いませんか。
世のため、人のためという意識からほど遠い分離意識といって、自分さえよかったら人を騙したってかまわないみたいな独りよがりというかエゴ意識というのが、お腹が腐敗している人に得てして湧きやすい心の在り方と見ていきます。
悪玉菌というのは、腐敗菌の代表なんですけど、悪玉菌の性質として共通しているのは、腸内を独占しようとする菌であるということ。
他の菌の存在を許さない。縄張り争いをして腸内を独占しようとする菌が悪玉菌、ないしは病原菌。
ところが善玉菌というのは、あらゆる菌、存在を許す。
発酵菌であるビフィズス菌、酪酸金、乳酸菌というのは共生とか共存という菌なんです。
どんな菌が入ってきてもいいよ、どうぞ、一緒に仲良くしようね。
争わない。すべてを受け入れる。独り占めしない。分かち合う。そういった菌が善玉菌の特徴です。
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※次回へ続きます。
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