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【免疫力UP情報】お手当でリフレッシュ③

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第15弾は「むすび誌2017年8月号」お手当でリフレッシュの記事より、いくつかお手当をご紹介します(全4回)。
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【ビワの葉温圧】
1日2回まで「とにかく続けることが大事」

葉の成分と指圧、熱の効果で

 担当した正食クッキングスクール金沢教室の玉田由紀子さんによると、手当て法を紹介した本では、必ずどの本にも「一番効くのはビワの葉温圧」と書いてあるそうです。
 玉田さん自身は、用具は持っていたものの、これまで使う場面があまりなく、手間がかかることもあって、ほとんどしてきませんでした。
ところが、乳がんの受講生と出会ってからビワの葉温圧を勉強し直して試してみたところ、「恐るべき効果」が得られました。
 絶大なパワーが期待できるビワの葉温圧の秘密は、特殊な効能をもつビワの葉に、指圧とお灸(熱)をかける―という3つの作用による相乗効果です。難病といわれるがんにも効能が期待できるということでした。
 ビワの葉のもつ特殊な効能は、アミグダリンという成分に由来するといわれます。圧力と熱をかけることで、皮膚の下までアミグダリンの効能が及び、細胞に活力を与え、血行をよくして体質改善などを図ることができる、というものです。

点火の仕方や火傷にも注意

 ビワの葉は、厚みがあって色の濃い古いものを使います。エキスがしっかり出るよう、水に10分ほど浸けたあと、葉の水気を拭き取ります。
その葉を裏返した上に、8枚折の温灸布(さらし)と、同じく8枚折の温灸紙(燃えにくい紙)を重ねて片手で持ち、もう一方の手で、火のついたもぐさの先端を密着させ、灰を落とさないよう注意しながらツボや患部に押し当てます。
この場合も、下着の上からではなく、直接、肌の上にビワの葉を当てがいます。
 玉田さんは、自然食品店などで扱っている温灸セットを実際に使いながら、もぐさの棒に点火するときは、立ち上るロウソクの火に対して直角になるように棒を持ち、先端をゆっくりと回転させながらまんべんなく火をつけていくことを説明しました。
 「斜めにすると空気が入って焦げます」ということで、もぐさが崩れる原因になったり、周りに灰や火の粉が飛ぶことにもなります。
 なお、慣れないときや失敗したときに、灰や火の粉が落ちてもかまわないよう、不用になったタオルなどを周囲に敷いておくようにします。もちろん火傷にも十分な注意が必要です。



太さで棒もぐさを使い分ける

 「コンニャク湿布のように、当ててはいけない場所はまったくありません」ということで、玉田さんは、頭の先から足の裏までのツボを示した人体図の基本快癒点をまず示しました。
 ほか、歯槽膿漏などの場合は歯茎のある口のあたりから、目の疲れにはまぶたの上から、乳がんの場合は患部の胸に当ててもいいそうです。
 「人にやってもらうものではなく、本来は自分で行います。背中は届かないと思われますが、(温圧によりアミグダリンの効能は)30センチ貫通するといいますので、背中が痛いときはお腹に当てて下さい」
 当てるときは、ビワの葉と布、紙、もぐさの間に空気が入らないようしっかり持って密着させ、熱が均等に伝わるようまっすぐに当てて指圧をかけるようにします。
かなりの高温なので、「熱い」と感じたらすぐに外します。
 棒もぐさは、太さが2種類あります。「太いのは火が消えにくいのですが、病気や重病の人は、太もぐさだとからだがすぐに疲れてしまうことがあるので、そのときは細いもぐさから様子を見ながらして下さい」とのことでした。
 「ビワの葉温圧は1日2回まで。病気の人は30分ぐらいでやめて、様子を見ながら1時間ぐらいをメドにやったらいいと思います。ただ、1回ですぐに効果が出るということではなくて、とにかく続けることが大事です」



火を使わない手軽な温灸器

 クッキングスクール講師の藤井美千代さんは、ロウソクと棒もぐさの代わりに、ビワの葉のエキスをしみ込ませたもぐさを固めたカセットを電気で加温して行う温灸器を持参しました。
 いくら効果があるといっても、ビワの葉を使った温灸は煙やにおいが出てしまいます。その煙を吸うことも悪いことではないのですが、集合住宅などでは使いづらいかもしれません。「火が心配」という人もいます。
 そこで藤井さんが重宝しているのが、火を使わない温灸器です。
 使い方は簡単。まずはコードをコンセントにさして温灸器自体を15?30分くらい温めます。次にカセットを装着してふたをし、さらに5分温めれば、使用可能です。
 ビワの葉温圧と同じように、ツボや患部など、自分で好きなところに当てられます。しかも2つがセットになっているので、例えば足なら両側から挟み込むように当てることも可能です。
 「強・中・弱のスイッチがあり、最初は強で温めます。サーモスタットがついているので、30分ぐらいしたら勝手に切れます。中ぐらいにして、(エキスを)じわーっと中に入れていく方がいい。腰に当てると、かなりひどい腰痛も治ります」と藤井さん。
 火を使った温灸と同じ効果が期待できるということで、実際にがん患者なども使っているようです。
 温灸セットも決して安いものではなく、温灸器はさらにその何倍もする高価なものですが、手軽さや効果を考えると、藤井さんは「決して高いとは思いません」と話しました。
 カセット1個で1時間半は使え、全身にひととおりできるそうです。


※温圧をしたあとのビワ葉。中央が茶色に変色している。次に使うときは、変色した部分は避けて使う。余った葉は、濡れ新聞紙くるんでおくと長持ちするという。

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  • 2021年01月09日 09時59分更新
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