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【免疫力UP情報】現代に生きる身土不二③

【免疫力UP情報】
昨今、世間を騒がす新型コロナウイルス。
こちらのコーナーではコロナに負けない身体づくりのための情報を、
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第19弾は「むすび誌2017年12月号」より特集「現代に生きる身土不二」をご紹介します。(全4回)。
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【ほかにもこんなにある味噌パワー】
味噌の効能は、血圧の上昇を抑え、脳卒中を抑制するだけではありません。
渡邊さんのお話や著書『味噌力』(かんき出版)から、主なものを紹介します。

【放射線防御作用】
CTなどの医療被曝にも有用
 放射線による障害は、浴びた量のほか、急性か慢性かなどでさまざまな症状が出ます。
 このうち内臓でもっとも放射線への感受性が高いのは、細胞分裂が盛んな小腸です。小腸の表面にある絨毛の下には、増殖を続ける腺窩という組織があり、放射線を浴びると腺窩のはたらきが止まってしまいます。
 すると血便や下痢などの症状に見舞われ、最悪の場合、消化管死に至ります。
 渡邊さんたちは、通常の餌、味噌を加えた餌、味噌と同じ塩分濃度になるように食塩を加えた餌の3つのマウスの実験群をつくり、それぞれ1週間前から与えたあとにX線を照射しました。
 その後、解剖して調べると、ほかの2群に比べ、味噌群のマウスの小腸の腺窩がもっともよく再生されていました。
 原爆の爆心地からわずか1・4キロという間近で被爆しながら、勤務先の病院で被爆者の救護にあたり、89歳の長寿をまっとうした長崎の秋月辰一郎医師が説き続けた「味噌が放射線の害を防いでくれる」という話が、動物実験の段階ではありますが、科学的に実証されたのです。
 渡邊さんは、繰り返し受けるとがん発症のリスクが高まるとも指摘されるコンピュータ断層撮影検査(CTスキャン)、胃や歯科のレントゲン検査などの医療被曝に備えるためにも、ふだんから味噌汁を飲むことを勧めています。

【肺腺がん】
 肺がんの半分を占める腺がん
 歌舞伎俳優の中村獅童さんが初期症状であると公表したことでも話題となった肺腺がんは、肺がんのうちの半分以上を占めます。
 これも、味噌によってがんの成長が抑えられたことが、動物実験で確かめられました。
 肺がんというと、喫煙の影響もあります。
 男性の場合、イソフラボンの摂取量と肺がんのリスクの関係は見られませんでしたが、非喫煙者でイソフラボンを多く摂取している人は肺がんになりにくい、という結果が国立がんセンター研究所でまとめられました。

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渡邊敦光(わたなべ・ひろみつ)
1940年福岡県生まれ。熊本大学理学部卒、九州大学大学院博士課程理学研究科修了。理学博士、医学博士。1973年広島大学原爆放射線医科学研究所で助手、助教授を経て1996年教授。その間アメリカ ウイスコンシン大学、イギリス パターソン研究所で主に放射線生物学の研究を重ね、2004年退官後も名誉教授として日々研究を続けている。
専門は実験病理学と放射線生物学で、幹細胞に興味を持ち、長年にわたり、がんがどのように生まれ進展するか、どうすれば予防できるかの研究を続けている。一方で1980年から、味噌の有効性について動物実験に基づく研究を本格的に始める。どちらのテーマについても論文、講演での発表は多い。
  • 2021年06月11日 13時30分更新
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