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【免疫力UP情報】心の力が 医療を変える①

【免疫力UP情報】
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第27弾は「むすび誌2015年12月号」より心の力が医療を変えるの記事をご紹介します。(全12回)。
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体の自然治癒力と同じく 心にも「心の治癒力」がある
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嫌いな夫が帰宅すると喘息に 頭痛に吐き気止め飲む例も
 最初の講演は、主催者である日本ホリスティック医学協会関西支部の支部長を務める黒丸さん。
 まず「今の医療の世界では、どうしても心は心、体は体と、切り離して考えてしまう傾向にありますが、僕自身はこれでいいんだろうかと思っています」と問題を投げかけ、心療内科医だったときの次のような臨床例を紹介して、心と体がつながっているという具体例を示しました。
 最初の講演は、主催者である日本ホリスティック医学協会関西支部の支部長を務める黒丸さん。
 まず「今の医療の世界では、どうしても心は心、体は体と、切り離して考えてしまう傾向にありますが、僕自身はこれでいいんだろうかと思っています」と問題を投げかけ、心療内科医だったときの次のような臨床例を紹介して、心と体がつながっているという具体例を示しました。


ケース1もケース2も、黒丸さんによると、実はそんなに珍しいことではないようです。
 「いかに自分自身の思い込みや期待感が、いい意味でも悪い意味でも体に影響を及ぼすかということが、そんなことからもわかります。だから、心と体は切り離しては考えられないということです」

好きなことで改善したがんが 希望をなくして急速に悪化
 次は、現在勤務する緩和ケアの現場での臨床例です。


 黒丸さんは「不安や落ち込み、ストレスなどが、免疫系というか、体の仕組みというようなものを抑圧して、十分にはたらけないようになってしまいます。逆に言うと、すごくリラックスしたり、うれしかったり、希望もったりすると、どちらかというと体にいい影響を及ぼす傾向があります」と指摘しました。
 さらにこの患者の場合も、「もしかすると(思いどおりに生きた)三年間は本当に充実した、楽しい期間を過ごせたから、がんの成長が抑えられたのでは」と話しました。
 ところが、緩和ケアに来て、「治るかもしれない」と言われたので、その患者は「これでもう思い残すことなく死ねる」という〝希望〟を失ってしまいました。
 「結局、彼にとっては、生き続けることそのものがストレスになっていた可能性があります」と黒丸さん。


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黒丸尊治(くろまる・たかはる)
1959年生まれ。87年信州大学医学部卒。洛和会音羽病院心療内科を経て、2002年から彦根市立病院緩和ケア科部長を務める。「希望」がもてる緩和医療をモットーに日々の臨床に励む一方、心の治癒力をうまく引き出すためのコミュニケーション法の啓発や普及にも取り組んでいる。
  • 2022年11月18日 17時04分更新
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