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【免疫力UP情報】心の力が 医療を変える⑪

【免疫力UP情報】
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第27弾は「むすび誌2015年12月号」より心の力が医療を変えるの記事をご紹介します。(全12回)。
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「いい人」は損得考え頑張る人 大前提は「私は嫌われる人間」 心屋さんは、自分の講演に来る人たちの最大の共通点として「いい人」を挙げました。
 「いい人」というと、好感のもてるイメージですが、心屋さんは「損得を考えている人」と続けます。
 「こんなことを言ったら相手が傷つくかなというのは、やさしさのように見えるが、相手が傷ついたら私が嫌われるという損を考えている。この人とつき合ってる方が得と思えば、つき合いたくない人ともつき合う。いい人というのは、損得ばっかり考えて生きている、欲にまみれた人」
 さらに「損得を考えている人」は「頑張り屋さん」とも。
 「頑張ったら頑張れる人と、頑張っているのに頑張れない人、両方とも頑張り屋さんです。つまり、頑張ることがすばらしいと思っている人」と話したあとで、「これが手に負えない」と心屋さんは断じます。なぜでしょうか。
 「何か物事をやったときにうまくいかないと、頑張りが足りなかったんだと言う。うまくいったら、私は頑張ったからだと言う。他人がいない。うまくいったら私のおかげ、失敗したらあいつのせい。いい人は基本的に他人を信用していない。他人を信用していないというのは、回り回って自分のことを信用していないということ」
 「他人を信用していない」=「自分を信用していない」というのは、「私の本性を見せたら、あの人は私のことを嫌う。私は本性を見せると嫌われる人間なんだ、とどこかで思っている」と心屋さんは説きました。
 「自分が基本的に嫌われる人だという大前提を持っている人は、頑張る以外に手はない」ということで、「頑張って、頑張って、頑張りすぎてブレーカーが落ちる。これも病気。強制終了ということです」。

頑張りを早くなくすためには 我慢していることをまず解消
 心屋さんによると、うつ病も「頑張りすぎてブレーカーが落ちた」状態で、「うつだけを治すと、その人はブレーカー上げるとまた頑張る。また頑張りすぎてブレーカーが落ちる」ので、大事なのは「うつを治す前に、この頑張りを早く取ってあげないといけない」ことになります。
 「じゃあ、頑張りを早く取るにはどうすればいいか。(そのためには)我慢を取る。我慢を取るということは、その人に早く本当にやりたいことあるからやろうね、本当はやりたくないくせに我慢してやってるのを早くやめようと。それが頑張りを取るということ」
 サラリーマンらにその話をすると、必ず「我慢しないようにするのは無理」と言われるそうですが、我慢を続けても報われない思いが重なっていくと、「もう許せんといって、今度は夜叉に変わる。それが一番たちが悪い」と心屋さん。
それではその「頑張り屋さん」はどこから生まれてきたのでしょうか。話は核心に入っていきました。

「お母さんは苦しそうだった」 そこから頑張り屋さんが誕生

心屋さんは来場者に、小さいときに見ていた母親は、幸せそうだったか、それともしんどそうだったかを尋ねました。結果は、「幸せそうだった」に挙手した人は少数で、多くは「しんどそうだった」
後者を心屋さんは「頑張り屋さんの共通点」として、「頑張り屋さんというのは、小さい頃に見ていたお母さんが『かわいそう』に見えていた人」と話しました。
 実際に母親が悩みや苦しみを抱えていたかは別として、「かわいそう」と見た子どもは、お母さんを笑顔にしたいと、いい成績をとったり、いい子でいようと頑張り続けます。「頑張り屋さん」の誕生です。
 すると、心屋さんによると、「私という人間は、頑張らないと認めてもらえないだめな人間だ」「苦しんでいる人、悩んでいる人、痛がっている人は、不幸でかわいそうな人間だ。そしてその人を助けられない私は、なんて無力な人間だ。私は人を救えない。私は幸せにできない人間だ」という大前提や罪をもってしまったといいます。
 そんな「頑張り屋さん」は、いくら「人のために」と頑張っても「私はだめな人間だ」という大前提があるので、「自己肯定感が低いまま上がらない」ということになってしまいます足し算から引き算の生き方へ 「だめな自分を認めること」
 その大前提や罪は、単純にいえば、母親に「幸せだったよね」と聞いてそのとおりだったら、その瞬間に雲散霧消します。
 たとえそうでなくても、「お母さんの幸せと私の頑張りは関係ないということを早く知ってほしい」というのが、心屋さんのアドバイスです。
 「親不孝をすることが初めて自立になる」といった心屋さんの話は「世間の逆をよく行くので、僕の話を聞くとイラッとするとよく言われる」そうですが、「でも、この話を聞いて楽になる人がいる限りは、僕はこの話を続けていこうと思う」とキッパリ。
 心屋さんは、「もっと努力して」「もっと優秀になって」という「足し算」の生き方を転換して、「引き算」の生き方を提唱しました。

 「今まで頑張ってやってきたことをどんどんやめて、役立たずになって、忘れっぽくなって、ばかになって、初めて人のやさしさがわかる。人に迷惑をかけて、自分が好き勝手やって、やりたくないことをやめてやりたいことばっかりやり始めたら、初めて感謝がわいてくる。自分らしく生きて、人に迷惑かけて、こんなだめな人間でもここにいていいんだという、これが絶対に折れない自信なんです」
 その引き算を続けると、「君がすばらしいことは、もう生まれてきた瞬間に決まっている」「あなたがすばらしいということは、宇宙の法則ぐらい決まっていることなので、疑っても仕方ない」となります。
 「一生懸命に頑張っている間は、自分らしく生きていない」と、ギターを抱えて歌うこともなく熱弁をふるい続けた心屋さんでした。

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心屋仁之助(こころや・じんのすけ)
「自分の性格を変えることで問題を解決する」という「性格リフォーム」心理カウンセラー。京都を拠点として、全国各地でセミナー活動やカウンセリングスクールを運営する。多数の著書があり、累計で270万部を超える。
  • 2023年04月21日 17時27分更新
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