鍼灸院の院長で、統合医療専門クリニックで 鍼灸治療と食養相談を担当する西下圭一先生の 自然療法セミナー「元気力をひきだす自然医術」 シーズン4症状別編の第一回が開催されました。 テーマは「病の根本原因を考える」です。
初めての参加者が多かったので、自己紹介をされました。 正食協会とご縁ができてから20年近く経つ中で、 世の中の変遷とマクロビオティックの広がりについて、 昔は、奇異な目でみられることが多かったマクロビオティックが、 目に見えないものの力を認めざるをえないことになる背景もあって、 受け入れやすくなってきているのでは、と話されました。
「今日は2月2日で、明日が3日で節分です。 節分は豆もまきますが季節の分かれ目です。 そしてその翌日、4日が立春。暦の上では春です。
季節が4つあります。春夏秋冬。 夏秋春冬という人はいません。 ということは、春から一年のスタートですよ、 ということで、2月のこの日を節分としているのが、日本の風習です。 言ってみれば明日が大晦日で、実質的には立春から始まるわけですから、 1月に目標を立てたけれど、何もできていない人は、 ここで仕切り直してもらうといいと思います(笑)」
「鍼灸という治療は、何を重視するかというと、 脈に触れて、その人の状態を推測します。 推測していく中に、季節の影響を受けているか いないかを推測し、季節から離れた生活をしているか どうかがある程度分かるし、 今、その人がどのような状況にあるのか、ある程度分かります」
「感情というのは身体に出てくるし、逆に身体は感情に影響します。 それを全く別の物と考えていることのほうが不自然なんです。
そういう意味で、今日の“根本原因を考えていきましょう” という2時間は、まさにそういうことをそれぞれが 持ち帰ってもらったらいいかなと思います」
参加者に渡された資料の1ページめの 「体調チェック・リスト」に取り組むところから 本題に入っていきました。
○参加者の声です。
・病気の原因って、いろいろ考えてましたけど、 自分自身に対して無自覚でいることが良くないのだな ということがよく分かりました。
・失恋したら髪が切りたくなるのにもちゃんとした 理由があるのだということを知り驚きです。 とても楽しかったです。次からも続けて来ようと思います。
○西下先生のコメントです。
一口に「病気」といっても、体を調整しようとして 出てくる側面もあるので、病を忌み嫌うのではなく、 むしろ受け入れていくのも必要なこと。
その上で見えてくるものがあって、 自分の生活習慣や思考行動パターンを 修正していけばいいのです。
逆にいえば、そこを無視したままで クスリをはじめ対症療法に向かってしまうと、 正すべきことに対し無自覚でいることを 助長してしまいます。 それでは本質的に「治った」とは 言い難い状況になってしまいます。
今回の講座のシリーズでは、 そういったことを伝えていければと 考えているのですが、基礎となる部分を 今日はお話できたかなと思います。
○次回は「予防医学の実情」について。
現代医学では、早期発見・早期治療が予防と 思われていますが、本来の予防とは 発見されないことのはず。 そうした本当の健康になっていくための 養生についてお話できればと思っています。
第2回は、3月2日。もう春が山に里に野に訪れている頃です。 身も心も軽く弾んだ気持ちでいらしてください。お待ちしています。 (Terry)
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Macropocket(正食協会事務局)
JAPAN MACROBIOTIC ASSOCIATION
https://www.macrobiotic.gr.jp/
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