ブログ「マクロなポケット」Blog

【免疫力UP情報】オールアバウト塩⑩

【免疫力UP情報】
過去のむすび誌や正食出版発行書籍から抜粋してご紹介致します。
第32弾は「むすび誌2016年3月号」よりオールアバウト塩の記事をご紹介します。(全10回)。
-----------------------------------------------------------------------------------

加工食品の隠れナトリウム

 塩分以上に気をつけたいのが、主に加工食品や冷凍食品に多く含まれるナトリウムです。

 食塩以外のナトリウム化合物として、化学調味料のグルタミン酸ナトリウムやイノシン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウムなどがあります。

 食品表示をチェックしておかないと、加工食品ばかりに頼っていては、知らない間にナトリウム過剰になってしまいます。「隠れナトリウム」といわれるゆえんです。

 また、「減塩」をうたった食品には、塩分を減らした代わりに、食品添加物や塩化カリウムなどを加えたものがあります。

 塩化カリウムは、大量に摂取すると高カリウム血症を起こす危険性があります。

 「添加物の神様」の異名をとり、塩づくりにもかかわった食品ジャーナリストの安部司さんは、「やはり家庭で使うなら伝統的なやり方でこしらえた、にがりを程よく含む海水塩がお薦めです」と書いています(2015年10月7日付西日本新聞)。

 「高そうに見えても、使う量はほんの少しなのが塩。高いお金を出してサプリメントを買うぐらいなら、日常的に使う塩にお金をかけた方が賢いと思いますがね」(同)。

 

 

料理で使うには…

【洗う】枝豆やイチゴの表面に塩をまぶしてもむと、汚れが取れる。魚介類のヌメリや臭みも取れる。

酢に塩を加えて銅鍋を磨くとピカピカになる

【浸ける】をむいたジャガイモやリンゴなどを塩水につけると、酸化や変色を防ぐ

【振る】魚を焼く10分ほど前に塩を振ると、身がまる

【ゆでる】沸騰した湯1リットルに塩大さじ1杯が目安。ホウレンソウや小松菜などは色鮮やかにゆで上がる。サトイモのヌメリが取れる(下処理で)
参考:「塩とニガリがよくわかる本」(玉井恵著、東京書籍)

塩を使い分けるには…

【パウダー状の塩】油に混ざりやすく、ドレッシングづくりや天ぷらのつけ塩などに。湿気やすいので注意を。また、ニガリの主成分であるマグネシウムの含有率が高いので、皮に苦味成分のあるキュウリやゴーヤはさらに苦くなることも

【細かい粒の塩】溶けやすいので、洗う、ゆでる、パンづくりなど、下処理に。白菜などの塩漬けや浅漬けにも

【中くらいの粒の塩】枝豆や冷やしたトマト、スイカなどに向いている

【大きめの粒の塩】口に含むと、結晶がゆっくりと溶け出すため、ナトリウムの塩味のほか、複雑な味が絡み合ってうまみが増す。酒のつまみ、塩おにぎりなどに 
参考:「塩とニガリがよくわかる本」

塩の主な効用

・体液の浸透圧を維持する

・血液の酸性とアルカリ性のバランスを保つ

・胃液の主成分である塩酸の元になる

・神経細胞の活性にかかわる

・炭水化物やタンパク質などが腸の粘膜から吸収

 されるのを助ける

・食欲や意欲を増進させる

・発汗作用をうながし、熱中症を予防・治療する

・活性酸素が過剰にならないよう抑制する

参考:「おもしろサイエンス 塩と砂糖と食品保存の科学」

   (食品保存と生活研究会編著、日刊工業新聞社)



【免疫力UP情報】目次へ

 

  • 2025年01月18日 12時17分更新
  • ブログカテゴリー: