- Q
- ごはんや野菜がいいとは思うのですが、食事にはどうしても肉や魚が欠かせません。マクロビオティックをするからには「肉を食べるな」と言われても・・・。
- A
- 「肉を食べるな」、ということではありません。ヒトの歯の並びからいえば、量はそれほど多くありませんが、肉や魚を食べてもかまいません。
また、ひとりひとり体質や生活環境は異なりますから、まったく食べなくても平気な人もいれば、ときどき動物性食品を食べたほうが健康を保てる人もいます。ただし、最近では安全性が疑われるものが多数出回っているので、なるべく安全なものを選ぶようにしましょう。
ただ、世界では8億人が飢え、飢餓や栄養不良で10秒に3人の割合で幼い命が失われているといいます。1キロの食肉を生産するのに、ブロイラーで2キロ、豚で4キロ、牛で8キロもの穀物が必要とされますが、家畜に回している穀物を人間に回すようにしなければ、増え続ける飢餓人口にブレーキをかけることはできません。さらに牛の放牧地をつくるための森林伐採など、むやみな肉食の拡大はいろいろな問題を引き起こしています。
- Q
- 清涼飲料水やファーストフードについ手が伸びてしまいます。マクロビオティックでは、やはりできるだけ控えたほうがいいのでしょうか?
- A
- 控えたほうがいいでしょう。
冷たかったり温かかったりして、甘さをさほど感じないことがありますが、清涼飲料水にはかなりの量の糖分が含まれています。過剰な糖分の摂取は、血糖値を急上昇させ、インスリンが大量に放出されて血糖値を一気に引き下げ、低血糖の状態になることがあります。低血糖になると、イライラや倦怠感など、精神状態を不安定にして、ますます糖分がほしくなるという悪循環を招きます。
塩分や脂肪が多く高カロリーのファーストフードは、とても健康的な食べものとはいえません。また、「いつでもどこでも同じ味」が信条のファーストフードは、香料などによる人工的に添加した風味によって支えられており、世界中から輸入される食材についても残留農薬などの心配があります。
- Q
- 朝食はパンと牛乳ですませており、パスタも好物です。和食より洋食が好きなのですが、マクロビオティック的にみて、健康によくないことがありますか?
- A
- 食生活がだんだんと洋風になってきて、パンと牛乳の朝食がすっかり定着しました。しかし、表示を見ればわかるとおり、食卓でおなじみの食パンには砂糖や油、添加物などが含まれています。
そのうえバターやマーガリン、ジャムなどを塗り、生野菜にドレッシングやマヨネーズをかけたりしていれば、糖分や脂肪分の過剰摂取になります。ごはんには水分がたっぷりありますが、パンやパスタの水分量は少なく、牛乳や清涼飲料水などがほしくなります。ところが、白いふわふわのパンに加え、水分でカロリーをとってしまうと、ますます噛む機会が減ってきます。
朝食はごはんと味噌汁、パンやパスタはたまの楽しみにして、できれば全粒粉を使った天然酵母パンをおすすめします。
- Q
- 穀物や野菜を使った食事が身体にいいということはわかりました。マクロビオティックという観点で、そのほかに気をつければいいと思われることはありますか?
- A
- できるだけ伝統的な方法でつくられた調味料を選ぶことです。
とくに毎日使う味噌や醤油、塩、油などにはこだわりましょう。一般の調味料では、大量に早くつくって商品価値を長く保ち、しかも安価なものにするために、原料の質を落としてそのぶんさまざまな添加物を使うことで見栄えや風味を整えています。
それから、台所洗剤の種類などにも気を使って、なるべく環境を汚さないようにしたいものです。その点、地元でとれた作物なら、輸送に伴うエネルギーの浪費も少なくてすみますし、丸ごとを料理すればゴミは減り、穀物と野菜が中心の食事なら少しの洗剤で手早く後片づけができます。少食にして食べ残しをなくせば、食材や調味料にこだわっていても、結局は経済的です。
マクロビオティックについて
マクロビオティックとは? マクロビオティックのキーワード
マクロビオティック Q&A オーガニック&マクロビオティックライフ